COE感染制御科学における教育と研究の概要
本拠点は、文部科学省の援助により順天堂大学大学院医学研究科病理系に平成15年より新設された大学院教育・研究プログラムで, 教育面では,大学院と大学付属病院, 基礎科学と臨床科学を融合した,世界初の感染制御のための専門的な人材育成プログラムです。
また研究面では,皮膚科学,小児科学,小児外科学,形成外科学,泌尿器科学,呼吸器内科学,感染症学などの臨床諸科,さらに細菌学,免疫学,寄生虫病学,公衆衛生学,生化学,病理学など様々な基礎科学の研究経歴を持った研究者が共に「感染制御科学」という融合領域の研究を振興するために, 連絡を密にして,研究しています.
CDC など世界各国の研究機関,病院と協力関係を結び,,特にアジアを中心とした研究,教育のネットワークの強化をめざし,台湾, 韓国,タイ,マレーシアなどの研究者の研究指導も行っています.
履修コースには, 本科とショートコースがあります.
本科は,4年間(成績優秀者は3年で修了可)の博士号取得のコースです. 卒業生には医学博士号 (感染制御科学博士;Doctor of Infection Control Science: DICS)を授与します。
ショートコースは6ヶ月のInfection Control Doctor (ICD)認定コースで, 医学博士号は取得できませんが,実際に現場(病院)で感染対策を行う指導者のminimum requirementを履修するコースです.
本科では, まず,感染症の臨床訓連に加えて, 病原体の分子疫学, 人の生体防御病機構の基礎的研究, 抗微生物薬の特性と耐性の研究などを通じて科学論文を作成し, 一方,多くの著明な国,内外の講師陣により,感染制御学,感染症学,基礎医科学の系統講義を受講し,臨床細菌検査室,病院感染対策室での実習を行います.平成20年からは,米国Mayo Clinicの感染症専門医トレーニングコースとも連携し,感染症の臨床訓練も行います(医師資格保有者のみ).
short courseは, 現実に感染対策責任者として実働中あるいは実働予定の臨床医で,長期の修学ができない方のために平成19年から併設予定のICDのコースで,minimul essentialの基礎知識の講義と臨床実習により短期間の内に, 感染症学・感染制御の基礎知識, 抗生物質の使用法, 臨床細菌検査の実際, 病院疫学, 病院内での感染制御システムの構築, 感染対策マニュアル作成などを学習します.
(文責 平松啓一)
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